catch-img

内祝いの「のし」はどれが正解?状況別の選び方と書き方を徹底解説!

結婚や出産、新築など、人生の節目でいただく心温まるお祝い。その感謝の気持ちを伝える「内祝い」を贈る際、「のし」のマナーで悩んだことはありませんか?「どの水引を選べばいいの?」「表書きはどう書くのが正しい?」など、疑問は尽きないものです。間違ったのしを選んでしまうと、せっかくの感謝の気持ちが正しく伝わらない可能性もあります。
この記事では、内祝いにおける「のし」の基本的な知識から、結婚や出産といったシーン別の具体的な書き方、意外と知らない「内のし」と「外のし」の使い分けまで、分かりやすく解説します。この記事を読めば、自信を持って相手に喜ばれる内祝いを贈れるようになります。

目次[非表示]

  1. 1.そもそも内祝いとのしとは?基本を知ろう
    1. 1.1.内祝いとはお祝いのおすそ分けのこと
    2. 1.2.のしは感謝の気持ちを示す日本の伝統的なしるし
  2. 2.間違えると恥ずかしい!のし紙の基本構成
    1. 2.1.①のし(熨斗)
    2. 2.2.②水引(みずひき)
    3. 2.3.③表書き
    4. 2.4.④名入れ
  3. 3.【状況別】内祝いの「のし」選び方と書き方完全ガイド
    1. 3.1.結婚内祝いの場合
    2. 3.2.出産内祝いの場合
    3. 3.3.新築・引越し内祝いの場合
    4. 3.4.初節句・七五三内祝いの場合
    5. 3.5.入学・卒業内祝いの場合
    6. 3.6.快気内祝いの場合
  4. 4.どっちを選ぶべき?「内のし」と「外のし」の使い分け
    1. 4.1.控えめに贈りたい時や配送する場合は「内のし」
    2. 4.2.贈り物を強調したい時や手渡しする際は「外のし」
  5. 5.これで安心!内祝いの「のし」に関するQ&A
    1. 5.1.連名でお祝いをいただいたら、のしはどうする?
    2. 5.2.名前の書き方に旧姓は使える?
    3. 5.3.墨の色は濃い黒じゃないとダメ?
    4. 5.4.のしは必ずつけなければいけないの?
  6. 6.まとめ

そもそも内祝いとのしとは?基本を知ろう

内祝いを贈る前に、その意味や「のし」の役割について理解しておくと、より心のこもった贈り物ができます。まずは基本的な知識からおさえましょう。

内祝いとはお祝いのおすそ分けのこと

「内祝い」とは、本来、お祝いをいただいたかに関わらず、「身内(家)にあったおめでたい出来事の喜びを、親しい方々にもおすそ分けする」ために贈る品物のことを指します。 そのため、お祝いをいただいていない方へ贈ってもマナー違反にはなりません。しかし、現代では、いただいたお祝いへのお返しとして贈る意味合いが一般的になっています。

【内部リンク】内祝いの意味から贈る際のマナーまで!心のこもった贈り物の選び方 | もらって嬉しいVisaのギフト『Visa eギフト』『Visaギフトカード』

のしは感謝の気持ちを示す日本の伝統的なしるし

「のし」とは、正式には「熨斗鮑(のしあわび)」を指し、祝儀の贈り物に添える飾りのことです。 昔は貴重なアワビを薄く伸ばして干したものを縁起物として贈り物に添えていました。これが簡略化され、現在では水引などと一緒に印刷された「のし紙」を用いるのが一般的です。 のしを付けることで、改まった気持ちと感謝の意を相手に伝えることができます。

間違えると恥ずかしい!のし紙の基本構成

のし紙は、いくつかの要素で構成されています。それぞれの名称と意味を知ることで、シーンに合わせた適切なのし紙を選べるようになります。

名称

意味・役割

①のし(熨斗)

のし紙の右上に印刷された飾り。慶事の贈り物に添えます。

②水引(みずひき)

のし紙中央にある飾り紐。結び方や色で意味が変わります。

③表書き

水引の上段に書く「贈り物の目的」。「内祝」や「寿」などを記載します。

④名入れ

水引の下段に書く「贈り主の名前」。

のし(熨斗)

のしは、お祝い事など慶事の贈り物に使われる飾りです。前述の通り、もともとはアワビが由来のため、生ものを贈る場合には付けないとされています。

水引(みずひき)

水引は、結び方と色に意味があります。内祝いでは主に「紅白」の水引を使いますが、結び方には注意が必要です。

l   蝶結び:何度でも結び直せることから、「何度あっても喜ばしいお祝い事」に使います。出産や長寿のお祝いなどがこれにあたります。

l   結び切り:固く結ばれ、ほどくのが難しいことから、「一度きりであってほしいお祝い事」に使います。結婚祝いや快気祝いなどが代表的です。

表書き

水引の上中央に、毛筆や筆ペンを使って濃い黒色で「内祝」や「寿」など、贈り物の目的を記します。ボールペンやサインペンの使用は避けましょう。

名入れ

水引の下中央に、表書きよりも少し小さめの文字で贈り主の名前を記載します。内祝いの種類によって記載する名前が変わるため注意が必要です。

【状況別】内祝いの「のし」選び方と書き方完全ガイド

内祝いと一言でいっても、その背景は様々です。ここでは、代表的なシーンごとの「のし」の選び方と書き方を詳しく解説します。

結婚内祝いの場合

結婚は人生で一度きりが望ましいお祝い事なので、水引は「紅白」または「金銀」の「結び切り(10本)」を選びます。

l   表書き:「寿」または「内祝」

l   名入れ:新郎新婦の名前を連名で記載します。一般的に、右側に新郎の氏名、左側に新婦の名前(苗字なし)を書きます。 新しい姓の下に、夫婦の名前を並べて書いても良いでしょう。

出産内祝いの場合

出産は何度あっても喜ばしいことなので、水引は「紅白」の「蝶結び」を使用します。

l   表書き: 「内祝」または「出産内祝」

l   名入れ: 生まれた赤ちゃんの名前のみを記載します。これは、赤ちゃんの下の名前をお披露目するという意味合いがあるためです。読み方が難しい名前の場合は、ふりがなを振ると親切です。

新築・引越し内祝いの場合

新築や引越しも、何度あっても良いお祝い事と考えられるため、水引は「紅白」の「蝶結び」を選びます。

l   表書き:「内祝」「新築内祝」「御礼」など

l   名入れ:世帯主の姓名、または家族の姓のみを記載します。

内祝いの種類

水引

表書き

名入れ

新築内祝い

紅白 蝶結び

内祝、新築内祝

世帯主の姓名または姓

引越し内祝い

紅白 蝶結び

内祝、御挨拶

世帯主の姓名または姓

初節句・七五三内祝いの場合

子どもの成長を祝う行事も、蝶結びが適しています。

l   水引:「紅白」の「蝶結び」

l   表書き:「内祝」「初節句内祝」「七五三内祝」など

l   名入れ:子どもの名前のみを記載します。七五三の場合は、名前の左側に年齢を書き添えることもあります。

入学・卒業内祝いの場合

入学や卒業も同様に、子どもの成長に関する喜ばしい出来事です。

l   水引:「紅白」の「蝶結び」

l   表書き:「内祝」「入学内祝」など

l   名入れ:子どもの名前を記載します。

快気内祝いの場合

病気や怪我からの回復を祝う快気祝いは、「二度と繰り返さない」という願いを込めて、結び切りを選びます。

l   水引:「紅白」の「結び切り(5本)」

l   表書き:「快気祝」「快気内祝」

l   名入れ:病気や怪我をしていた本人の姓名を記載します。

どっちを選ぶべき?「内のし」と「外のし」の使い分け

のし紙の掛け方には「内のし」と「外のし」の2種類があり、贈り方によって使い分けるのが一般的です。

控えめに贈りたい時や配送する場合は「内のし」

「内のし」は、品物に直接のし紙を掛け、その上から包装紙で包む方法です。 のしが包装紙の内側になるため、見た目が控えめな印象になります。感謝の気持ちを奥ゆかしく伝えたい場合や、郵送・宅配で贈る際にのし紙が汚れたり破れたりするのを防ぐ目的で選ばれます。

贈り物を強調したい時や手渡しする際は「外のし」

「外のし」は、品物を包装紙で包んだ上からのし紙を掛ける方法です。 贈り物の目的や贈り主が一目で分かるため、結婚や出産のようにお祝い事をはっきりと伝えたい場合や、相手に直接手渡しする際に適しています。

これで安心!内祝いの「のし」に関するQ&A

最後に、内祝いの「のし」に関してよく寄せられる質問にお答えします。

連名でお祝いをいただいたら、のしはどうする?

職場の同僚などから連名でお祝いをいただいた場合、お返しは個包装のお菓子など、分けられるものが喜ばれます。その際は、代表して一つのお菓子にのしを掛け、表書きは「内祝」、名入れは贈り主(自分)の名前にします。個別にお返しをする必要はありませんが、一人ひとりに感謝のメッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。

名前の書き方に旧姓は使える?

結婚内祝いの場合、のしに記載するのは新しい姓(新姓)が基本です。旧姓でないと誰からの贈り物か分からない可能性がある場合は、品物に添えるメッセージカードや、配送伝票の差出人欄に旧姓を書き添えるなどの工夫をすると良いでしょう。

墨の色は濃い黒じゃないとダメ?

はい、お祝い事の表書きや名入れは、毛筆または筆ペンを使い、濃い黒色の墨で書くのが正式なマナーです。薄い墨は弔事(お悔やみ事)を連想させるため、絶対に使用しないでください。

のしは必ずつけなければいけないの?

親しい友人や同僚へ、カジュアルな形でギフトを贈りたい場合など、必ずしも「のし」が必要というわけではありません。 しかし、上司や年配の方、礼儀を重んじる方へ贈る場合は、マナーとして「のし」を付けるのが無難です。相手との関係性や状況に応じて判断しましょう。

まとめ

内祝いの「のし」は、単なる形式ではなく、相手への感謝と敬意を伝えるための大切なコミュニケーションツールです。水引の選び方や表書きの書き方など、基本的なマナーを正しく理解することで、あなたの心のこもった気持ちはきっと相手に伝わります。この記事で解説したポイントを参考に、自信を持って素敵な内祝いを贈ってください。

\最短で翌日にお届けいたします/


人気記事ランキング