周年記念とは? 開催する意義や流れ、成功のポイントを解説
企業の節目となる年に行う「周年記念」は、社内向け、社外向けのどちらにとっても重要な意味を持つイベントのひとつといえます。なぜなら、普段は表立って伝えられないこれまでの感謝の気持ちを表せる良い機会であり、今後の進むべき道を示す機会でもあるからです。そこで今回は、周年記念の持つ意味や、開催するメリット、どんな周年記念があるか、成功させるためのポイントなどを解説します。
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周年記念とは?
周年記念とは、これまで無事に企業が事業を継続できたことを、社内外に対して感謝するとともに、これから企業が何を目指していくのかを伝えるために行うものです。また、これまでの社史を振り返り、歩んできた道や企業文化・企業理念を社内に浸透させる意味もあります。企業にとってのこれまで、そしてこれからを総括するための行事であるといえるでしょう。
開催の周期は企業によって異なりますが、設立もしくは起業後5年もしくは10年をひとつの区切りとするのが一般的です。5年よりも短い期間にすると、常に次の開催に向け準備をしなくてはならないため、最低でも5年の間隔を置くとよいようです。
周年記念を開催するメリット
周年記念は、社内向けに行う行事と社外向けに行う行事の大きく2つに分けられます。それぞれの行事開催によって得られる意義やメリットは次のとおりです。
社内向けに行う周年記念のメリット
・コミュニケーションが活性化する
周年記念のイベントを通して、普段はかかわることのない部署やチームの従業員ともコミュニケーションがとれます。その結果、周年記念をきっかけに新たな事業のアイデアが生まれたり、部署を越えたコラボレーションが実現したりする可能性も高まるでしょう。
・ビジョンの共有
周年記念では企業がこれから目指す道、ビジョンを示します。全従業員がビジョンを共有することでチームワーク強化が実現し、仕事に対するモチベーション向上にもつながります。
・企業の文化や理念の浸透
社史を振り返ることで、独自の企業文化や企業理念を社内に再認識させるきっかけとなります。従業員の帰属意識を高めることにつながるでしょう。
社員向けの周年記念事業について詳しくは、以下の記事をご参照ください。
社員向けに周年記念事業を行う目的とは? 喜ばれる記念品やその進め方
社外向けに行う周年記念のメリット
・関係者との信頼関係構築
株主や取引先、地域社会、金融機関など自社のステークホルダーを招待し、感謝の気持ちを伝えることで信頼感につなげられます。これからの継続的な関係性の構築、強化の実現にも高い効果が期待できるでしょう。
・新たなビジネスチャンスの活用
周年記念を通じて、企業の理念や未来像を伝えることで、取引先と新たな事業を展開したり、新しいビジネスが生まれるかもしれません。
周年記念事業にはどんなものがあるか
周年記念事業には、イベントを開催すること以外にも社史を用意したり、記念品を制作したりさまざまです。具体的に紹介します。
・記念式典などのイベントを実施
日頃の感謝を伝えるために、社内外向けに記念式典や周年記念パーティーなどを行います。特別なコミュニケーションの場として、従業員に一体感をもたらしたり、社外向けには企業のアピールの場にもなります。
・歴史を振り返るムービーや社史の制作
これまでの取り組みや功績を振り返るべく、ムービーや社史、周年記念サイトなど作成します。社外向けには、会社の歴史や未来像について盛り込むと、企業の理解を深めてもらえ信頼関係も向上するでしょう。
・SNSキャンペーンの実施
顧客に対しては、周年を記念してSNS等でキャンペーンを実施すると、企業や自社製品について知ってもらうことができます。販促やマーケティング施策としても有効です。
・周年記念品の制作
周年を記念して、社内外に向けた記念品、商品やサービスとして配布するノベルティや限定品などを企画し、制作することもあります。
・新たなCI(コーポレートアイデンティティ)の発表
周年記念は、これまで企業が歩んできた道を振り返るとともに、新たな一歩ともなる重要な事業です。そのため、新しい理念やミッション、新しい会社のロゴデザインなどを発表する場としても最適です。
・新製品や新事業の発表
新製品や新事業の発表は、通常時に発表するよりも、周年記念事業のイベントなどで発表した方が印象に残り、大きな効果を発揮します。
周年記念をスムーズに進めるための流れ
周年記念は、企業にとって重要な意味を持つイベントのひとつです。そのため、早い段階からの周到な準備が欠かせません。ここでは、一般的な周年記念を実施する流れについて説明します。
1)専門のチームを結成
周年事業は開催日の2~3年前から準備を開始するのが一般的です。経営層先導のもと、周年事業専門のチームを結成し、事業の目的を決めて予算案をまとめます。
2)事業の企画立案
次に行うのが、周年記念で実施する具体的な内容についての企画立案です。「社史の編纂」「記念式典」「新CIの決定」などの企画ごとに担当者を決め、スケジュールを立てて進めます。
3)事業の企画実施
立案した企画をスケジュールに沿って実施します。
4)事業の総括
すべての企画が終了したら、良かった点、改善が必要な点などの総括を行います。次回の周年事業のために文章化して保管しておきましょう。
周年記念を成功させるための3つのポイント
周年記念を成功させるには、いくつかのポイントがあります。具体的には次のとおりです。
1. 周年記念を行う目的の明確化
具体的な企画を立てずに開催しようとすると、意味のない行事となってしまいます。なんのために周年記念を行うのか、その目的を明確にすることが大切です。社内外に向けて、感謝の気持ちとこれからの道筋をアピールできる機会はほかにはあまりありません。明確な目的を定め、それに向かって計画的に進めることが重要です。
2. リーダーシップのとれる従業員の選択
周年記念は企業にとって重要な事業であるため、経営層が先導する必要がありますが、実際に企画を進める役割は従業員のなかから選択します。従業員が中心となって進めていくことで、自社の文化や理念を意識するようになり、帰属意識も高まるでしょう。
3. 記念品も重視する
周年記念というと、イベントの進行にばかり意識を向けてしまいがちです。しかし、参加してよかったと思ってもらえるような記念品を選択することも、事業成功のカギとなります。しっかり検討しましょう。
記念品選択のポイントは2つ
記念品選択のポイントは2つあります。1つは、記憶に残るものです。例えば、文具を扱う企業であればオリジナルの文具、IT系企業であればオリジナルデザインのパソコン周辺機器など、各社の事業に関連したもので実用的なものがおすすめです。
もう1つは、喜ばれるものです。オリジナルデザインのギフトカード、有名ブランド菓子メーカーとコラボレーションしたオリジナル菓子などがよいでしょう。かたちとしては残らなくても、だれもがもらってうれしいものは、参加した人はもちろん、その家族にも喜ばれます。
周年記念は今後の進むべき道を決める重要な事業
周年記念は、単純に周年を祝うだけではなく、これまでの社史の振り返りや、これから進む道を明確に示す意味でも重要な企業イベントのひとつです。そのため、経営層が先導し、従業員を巻き込んで、できるだけ早い段階から綿密に準備を進める必要があります。
周年記念は、新製品や新たなCIの発表など、社内外へ自社をアピールする場としても活用できますが、もっとも重要なのは、関係したすべての人に対する感謝の表明です。言葉やかたちにして伝えることで、社外の関係者と良好な関係を継続し、従業員のモチベーション向上につなげられます。
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