結婚内祝いとお返しの違いは?渡す相手とマナーや相場を知っておこう
結婚祝いをいただいたら、「結婚内祝い」を返すということを知っている人は多いでしょう。しかし「内祝い」とは何か、普通のお祝い返しとはどう違うのか、実はよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
従来「内祝い」とは、お祝いをいただいた・いただいていないにかかわらず、「幸せのおすそ分け」といった意味合いのものでしたが、今ではお祝いをいただいた場合のお返しを指すのが一般的です。
今回は、結婚内祝いの概要やマナー、渡す相手やタイミングなどをまとめて紹介します。
目次[非表示]
- 1.結婚内祝いとは
- 1.1.「内祝い」と「お返し」の違い
- 1.2.結婚内祝いが必要な場合
- 1.3.結婚内祝いが不要な場合
- 2.結婚内祝いのマナー
- 2.1.結婚内祝いを贈るタイミング
- 2.2.結婚内祝いののし紙
- 2.3.結婚内祝いでは避けるべきもの
- 3.結婚内祝いの相場
- 4.結婚内祝いにおすすめの贈り物
- 5.結婚内祝いの準備も結婚式の一環と考えスムーズに進めよう
結婚内祝いとは
結婚内祝いは、一般的に結婚祝いのお返しを指します。披露宴にお招きした方からいただくご祝儀に対しては、披露宴でのお食事もありますし、引き出物をお持ちいただくので、結婚内祝いを贈る必要はありません。披露宴に出席しない方からお祝いをいただいた場合に、「結婚内祝い」をお送りします。
「内祝い」と「お返し」の違い
「お返し」は、お祝いをくれた方へのお礼です。結婚に限らず、出産・新築、入学や卒業など、さまざまな場合に使われます。お返しは、お祝いをいただいた方だけに贈るものです。
本来「内祝い」には、「幸せのおすそ分け」という意味があります。幸せのおすそ分けなので、お祝いをいただいた・いただいていないにかかわらず贈るものです。
ただし、現代では「いただいたお祝いに対するお返し」という意味で使われるのが一般的です。そのため、内祝いもお返しも、今では基本的に同じことを指します。
結婚内祝いが必要な場合
結婚内祝いが必要なのは、次のような場合です。
▶ 結婚式・披露宴に招待したが、欠席された方からお祝いをいただいた場合
▶ 結婚式・披露宴に招待していない方からお祝いをいただいた場合
▶ 結婚式・披露宴をやらないが、お祝いをいただいた場合
結婚内祝いが不要な場合
次の場合は、結婚内祝いは不要です。
▶ 結婚式・披露宴に招待して、お食事をお出しし、引き出物をお渡しした場合
▶ 会社の福利厚生など制度としてお祝いをいただいた場合
なお、いただいたお祝いがごく少額だった場合は、家へお招きする、新婚旅行のお土産を用意するなど、他の方法で感謝の気持ちを表す場合もあります。逆に高額のお祝いをいただいた場合は、結婚式・披露宴に招待し、かつ、結婚内祝いも贈ることがあります。
結婚内祝いのマナー
結婚祝いをいただいたら、まずは電話でお礼をするか、お礼状を出すかします。その後、次のように結婚内祝いを贈りします。
結婚内祝いを贈るタイミング
結婚内祝いを贈るのは、結婚式・披露宴から1ヶ月以内です。結婚式・披露宴を行わない場合は、入籍日を基準にします。
お祝いをいただいてから結婚式・披露宴までかなり間が空く場合は、それより前に内祝いを贈ってもマナー違反にはなりません。
結婚内祝いののし紙
結婚内祝いに関するマナーは、結婚祝いののし紙と同じです。お礼にはのし紙を掛けるか、のし袋を使いましょう。繰り返しを避けたいため、紅白で10本の水引が「結び切り」になっているものを使います。
のし紙の表書きは「内祝」「結婚内祝」「寿」などを黒の毛筆か筆ペンで書きます。薄墨は不祝儀向けなので避けてください。のし紙の下半分に、贈り主の名前を書きます。
名前の書き方は、「結婚祝いにはのし紙が必要?安心して贈るためにおさえておきたい基本のマナー」を参考にしてください。
結婚内祝いでは避けるべきもの
結婚内祝いでは避けるべきものがあります。次のようなものは贈らないようにしましょう。
▶ 内祝いの金額に見合わない高価なもの・安すぎるもの
▶ 割れ物
▶ 偶数になる詰め合わせ
▶ 下着、履物
▶ 現金
割れ物や2万円、4万円など割り切れる偶数は、別れを連想させるため慶事では避けなければいけません。また、服の下に着る下着や足で踏む履物などは、相手に失礼とされるため、こちらも避けます。
内祝いに現金は贈らないのが一般的です。年配の方にはギフトカードも避けた方がいいでしょう。
お礼にギフトカードを送る際に知っておきたい注意点については、「「お礼の品」としてギフトカードを贈っていい?そのメリットと注意点」をご覧ください。
結婚内祝いの相場
結婚内祝いは、「いただいた結婚祝いの半額程度の金額」で物を用意するのが一般的です。連名でのお祝いについては、お祝いの額を人数で割った金額を基準とします。
親戚から高額なお祝いをいただいた場合は、3分の1程度やそれ以下でも構いません。親戚内でのルールや取り決めがあれば、それに従います。
結婚内祝いの相場については、「結婚祝いのお返し金額はどれくらい?相手別の目安とおすすめギフトをご紹介」も参考になります。
結婚内祝いにおすすめの贈り物
1. ギフトカード
ギフトカードは、現金同様に自由に使うことができるため、相手を選びません。現金のようには直接的ではなく、受け取り側が抵抗を感じにくい利点もあります。また、結婚内祝いらしく、のし紙をかけたり、箱に入れてラッピングをしたりすることもできます。
幅広い店舗で利用できるクレジットカード系のギフトカードがおすすめです。
内祝いに選ばれています。
オンラインでご注文。送付状やのしの無償提供、相手方への配送まで。
Visaのお店で使える「バニラVisaギフトカード」のご注文はこちらから。
2. お菓子
相手にもよりますが、普段自分ではなかなか買わないような高価なお菓子も、結婚の内祝いに適しています。ただし相手の好みを知っていないと、選ぶのが難しいかもしれません。
3. カタログギフト
カタログギフトは、一定の金額を設定しながら、相手に自由に品物を選んでもらうことができます。最近はカタログギフトを提供する企業も増えて、バリエーションも豊かになってきました。
内祝いに適した贈り物については、「人気の内祝いは?幸せな気持ちを伝える贈り物の選び方を解説 」も参考になります。ぜひご覧ください。
結婚内祝いの準備も結婚式の一環と考えスムーズに進めよう
結婚式や披露宴が終わると「やっと終わった」と一息つける、と思う人は多いでしょう。しかし結婚式・披露宴の後も、やることはたくさんあります。
特に、いただいたお祝いの整理と内祝いの手配は、結婚式・披露宴が終わったらすぐに行う必要があります。細かい作業も多いので、面倒だと思う人も多いでしょうが、あまり時間が空くのは失礼なものです。結婚内祝いをお返しするまでが結婚式と考え、式の準備の一環として手配を進めるとスムーズです。
相手に合わせてアイテムを考えるのは大変なので、誰にでも喜ばれるギフトカードなどで統一するのもよい方法です。