アンケートの謝礼には何がある? 謝礼の種類や相場、贈るときのポイント
企業は、マーケティング活動としてさまざまなアンケートを行っています。アンケートに参加したモニターに謝礼を渡すことも多いですが、謝礼品の選択が意外に難しいようです。特に消費者に提供できるような自社商品を持っていない企業はどうすればよいのでしょうか? ここでは、アンケート協力への謝礼をするメリットやどんな種類の謝礼があるか、謝礼する際のポイントについて紹介します。
【関連資料】
マーケティング活動で活用される謝礼やノベルティについては以下の資料で詳しく解説しています。よくある課題や選び方のポイントを紹介していますので、ぜひご活用ください。
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企業がアンケート協力に対して謝礼をするメリット
企業がアンケートを行うときは、モニター(回答者)に謝礼をすることが多いです。そこには、次のようなメリットがあります。
謝礼があると、モニターを集めやすい
アンケートに参加するかどうか迷っているときに、謝礼があればモニターになってもいいという人はいます。謝礼を用意すればモニターを一定数以上確保できるため、アンケートを実施しやすくなります。
有効な回答をしてもらいやすい
謝礼があると、回答する動機付けとなるため、回答してもらいやすいです。そのため、有効な回答も集めやすくなります。
つまり、アンケートを行うときに謝礼を用意すれば、ある程度質の良いデータを一定数集めることができるのです。集めたデータを分析してマーケティングに活かすことも可能です。
謝礼にはさまざまな種類があり、贈る方法にも複数の手段があります。アンケートの種類によって用意する謝礼は変わってきますが、受け取り方法が簡単な謝礼のほうが喜ばれ、アンケートへの参加を促しやすくなるでしょう。謝礼の種類や贈り方については次章で紹介します。
企業アンケートの種類
企業が行うアンケートにはどのようなものがあるか見ていきましょう。
・Webでのアンケート
Webサイト上で質問に回答してもらいます。
・トライアルモニター
商品サンプル(試供品)を自宅に郵送し、使用感を答えてもらいます。
・郵送によるアンケート
アンケート用紙を郵送し、回答を郵便で返送してもらいます。
・電話によるアンケート
参加者に電話をかけ、その場で質問に回答してもらいます。
・会場調査
指定の会場へモニターを集めて、質問に回答してもらいます。
・グループインタビュー
ひとつのテーマについてグループで話し合い、印象や評価を聞きます。
・1対1で行うインタビュー
1対1で行う面談形式で、質問に回答してもらいます。
アンケートの回答への謝礼にはどんなものがある?
アンケートの謝礼は大きく分けて以下のふたつがあります。
●金銭的インセンティブ
●非金銭的インセンティブ
これらの謝礼とは別に、メールや文書でお礼の気持ちを伝えることも多いです。メールや文書で謝意を示す場合、金銭的インセンティブや非金銭的インセンティブと合わせて送れば、企業のイメージアップ効果が高まるでしょう。
金銭的インセンティブ
謝礼として、現金やギフトカード、ポイントなどを提供します。金銭的インセンティブは受け取る側が使いやすいため、喜ばれるでしょう。指定の会場で実施する会場調査やインタビューの場合は、モニターに交通費を含めて渡すこともあります。注意する点は、謝礼金額の設定でしょう。金額が高ければモニターを集めやすくなりますが、予算も増えてしまいます。
また、現金を用意する場合は、手間や人件費がかかってしまうのが難点です。最近は、細かい金額設定が可能で、メールやSNSを使って簡単に相手に送れるデジタルギフトも登場しており、金銭的インセンティブのひとつとしておすすめです。
デジタルインセンティブについては、次の記事もご参照ください。
デジタルインセンティブとは?種類やメリット・デメリットと活用方法
【法人向け】デジタルギフトとは? 概要や活用場面、おすすめを紹介
非金銭的インセンティブ
謝礼として、優待サービスやオリジナルグッズなど、金銭以外のモノを提供します。自社の商品・サービスやその割引がよく使われますが、カタログギフトやチャリティなどが使われることもあります。
謝礼品は、モニターの属性に合ったものを厳選しましょう。品物選びは難しいですが、モニターによっては現金よりも魅力的と思われる場合もあります。
アンケート回答者に謝礼を贈る手順
アンケートの謝礼を贈る場合の、基本的な手順を紹介します。
1)贈る人数を決める
謝礼を贈る人数を決めます。モニター「全員」に贈る方法、「先着順」に人数を限定して贈る方法、「抽選」で人数を限定して贈る方法の3種類があります。
全員に贈る場合は、もちろんアンケート回答率は上がります。しかし、抽選の場合も、高額の謝礼を用意することで多くのモニターを集めることが可能です。ただし、その場合は景品表示法(景表法)に注意が必要です。景品表示法については、本記事後半で説明します。
2)謝礼金額を決める
謝礼の金額は、アンケート調査の特徴や、アンケートにかかる時間、質問の内容や難易度によっても変わります。一般的な相場は次のとおりです。
・Webでのアンケート:数十円~数百円
・トライアルモニター:数百円~数千円
・郵送によるアンケート:数百~数千円
・電話によるアンケート:数百~数千円
・会場調査:数百~数千円
・グループインタビュー:数千円~1,2万円程度
・1対1で行うインタビュー:数千円~1,2万円程度
謝礼金額を上げるとコストがかかりますが、少なすぎても回答率が下がってしまいます。顧客に対してなのか、一般ユーザーに対してなのか、どんな相手に対してアンケートを実施するかも金額設定のポイントです。
3)謝礼を渡すタイミングを決める
謝礼を渡すタイミングは次の2通りです。いつ渡すかにより、必要なコストが変わってきます。
・アンケート開始と同時に渡す
アンケートの回答率は上がりますが、コストもかかります。真面目に回答するモニターの割合が下がるので、いい加減なモニターにも謝礼を払うことになるのが問題です。
・アンケート完了後に渡す
回答者にのみ謝礼を提供します。送付状を付けて贈れば企業のイメージアップも可能です。しかし、人数やアンケートの特徴によっては、後日配送の手間やコストがかかる場合があります。
アンケートで謝礼を渡すときの注意点3つ
アンケートに謝礼を渡すときには、次のような注意点があります。
贈る対象に見合った謝礼内容か
アンケートの謝礼は、モニターの属性に合ったものでなくてはなりません。例えば、ビジネスマン向け製品のアンケートなのに、謝礼を男性アイドルグッズにしてしまっては、ターゲットではない層が多数モニター登録をしてくる可能性があります。回答者が偏ってしまうと正確なデータを得られず、肝心のターゲットであるビジネスマンからの回答を集められません。謝礼に何を選べばよいかわからない場合は、ギフトカードやデジタルギフトのように、汎用性の高いものがおすすめです。
抽選の場合は景表法に注意!
アンケートの謝礼を抽選で配布する場合は、法律にも注意しなければなりません。景品表示法(景表法)では、「顧客を誘引するための手段として」金品を提供した場合、景品類に指定されることがあります。これは、市場調査のアンケート用紙の回収促進の場合にも、適用されることがあるのです。
抽選で謝礼として景品類を提供する場合は一般懸賞にあたり、上限金額が決められています。景品類の総額は、売上予定総額の100分の2以下でなければなりません。また、景品類の最高額は、懸賞による取引価格が5,000円未満の場合は取引価格の20倍、5,000円以上の場合は10万円となります。
(参考:景品規制の概要 | 消費者庁)
景品表示法については、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
販促キャンペーンの景品には規制あり! 知っておきたい景品の種類と注意点
個人情報の管理は慎重に
アンケートを郵送したり、謝礼を後日配送したりする場合は、配送先、つまりモニターの個人情報の管理と保護に注意が必要です。個人情報の流出が起きないように心がけるのはいうまでもありません。アンケート実施の際は、個人情報の取扱いについて、アンケート以外の目的では使用しないことをモニターに伝えます。モニターの個人情報を保護するために、適切な対策を講じましょう。
効果的なアンケートを行うには謝礼内容を慎重に決めよう
企業からアンケートモニターへ提供する謝礼には、さまざまなものが使われます。金銭的な謝礼は多くの人に喜ばれますが、現金の場合は用意する手間や梱包するコストがかかります。ギフトカードならオンラインで注文ができ、サービスによっては配送まで一括で手配することができます。メールやSNSを介して相手に届けることができるデジタルギフトは、配送コストもかかりません。
クレジットカードブランドの「Visaギフト バニラ」のギフトカードは、多くのVisa 加盟店で利用できます。相手の属性を問わず活用しやすいため、さまざまな機会の贈り物に向いています。利用できる店舗やオンラインショップも豊富にあり、モニターの集客にも効果的でしょう。少額から金額設定が可能で、1円単位で柔軟に決められるため、ターゲットやアンケートの特徴に左右されず、アンケートの謝礼としても導入しやすいでしょう。実店舗とオンラインショップで使える、プラスチックカードタイプのギフトカード「バニラ Visa ギフトカード」と、オンラインショップで使えるデジタルギフト「Visa eギフト バニラ」の2種類があります。詳細は以下よりご確認ください。
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