周年記念品にはどんなものを選べばいい? 商品例や他社事例、マナーを紹介
周年記念式典で、従業員や社外関係者に贈る記念品を「周年記念品」といいます。周年記念式典は、企業が従業員や社外関係者に対してこれまでの感謝の気持ちを伝え、これからの関係性を強化するために重要な行事です。そして、周年記念の象徴ともなるべき記念品は、慎重に選びたいものです。
今回は、周年記念品選びのポイントや商品例、オリジナル記念品を製作した他社事例などを紹介します。
従業員がもらって嬉しい記念品/ギフトの種類や選び方、メリット・デメリット、注意点は以下のお役立ち資料で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
「感謝の気持ち」を伝えるためのギフトとは?従業員が貰ってうれしいギフトの選び方や注意点
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周年記念品とは?
周年記念品とは、周年記念の際に従業員や社外関係者に贈る記念品のことです。周年記念の式典は、1周年、5周年、10周年、20周年……のように、節目の時期に行われることが多いです。一過性の行事ではなく、その後の関係性継続も見据えて実施されるものとなります。
周年記念品を従業員に贈るメリット
創業◯周年といった節目の記念式典は、企業から感謝の意を伝える場としても適しています。従業員に対しては日頃の業務について、社外関係者に対してはこれまでの付き合いについて謝意を伝えられます。
また、形として残る記念品は、記念式典の思い出になるでしょう。当時のポジティブな気持ちを思い返してもらえるかもしれません。記念式典を実施し、周年記念品を贈ることによって、関係性の強化が期待できるのです。
ほかにも、社外に対して自社の経営が安定していることをアピールできる周年記念で、記念品を用意すると、より自社のアピール力が増すでしょう。
周年記念については、以下の記事もご参照ください。
周年記念とは? 開催する意義や流れ、成功のポイントを解説
社員向けに周年記念事業を行う目的とは? 喜ばれる記念品やその進め方
周年記念品の商品例と選ぶポイント
周年記念品にはどのような商品があるか、選ぶポイントを交えながら紹介します。
実用的なもの
周年記念品に向いている品物は、なんといっても実用的であることが重要です。それは、受け取る側に喜ばれることが多いからからです。実用的な記念品として、次のような選択肢があります。
・日常で使えるもの
タンブラーやマグカップは、普段使いしやすいでしょう。写真立てや置時計も記念品として定番です。また、使える店舗の多いギフトカードもよいでしょう。
ギフトカードについては、以下の記事もご参照ください。
【徹底解説】ギフトカードの活用方法とは―メリットや選び方のポイントを紹介
・仕事に使えるもの
ペンやメモ帳、ノートは、職場でも使えるため喜ばれます。業務で必要であれば、電卓もよいでしょう。
・デジタル関連のもの
USBメモリやモバイルバッテリーは、仕事のデータや写真などを格納できるため重宝されます。QRコードやバーコードを提示して使えるデジタルギフトも、近年人気があります。
デジタルギフトについては、以下の記事もご参照ください。
デジタルギフトとは?注目されている背景や使い方、法人が利用するメリット
・菓子類
記念品に、クッキー、バームクーヘン、せんべいなどの菓子が配られることも多いです。ただし、菓子類のような「消えもの」は消費すると形に残らないので、「有名店のお菓子」「名入れされたお菓子」など、記憶に残る品物を手配するとよいでしょう。
<実用的なものを選ぶ際の注意点>
幅広い世代やさまざまな趣向、どんな職種かなどを考慮して、実用的なものを選びます。机の奥にしまわれたり、邪魔になったりしないものを選びましょう。
もらってうれしい記念品、逆にもらって困る記念品については、以下の記事をご参照ください。
もらって嬉しい記念品は? 選び方や法人・個人別におすすめを紹介
オリジナリティのあるもの
記念品である以上、独自性を出したいと考える企業もいるでしょう。オリジナリティある記念品にする場合は、適度な「特別感」を意識して素材を選ぶのがポイントです。オリジナリティある記念品としては、次のような選択肢があります。
・オリジナルグッズを作成、または既製品に名入れする
自社でデザインしたTシャツやネクタイなどのオリジナルグッズを作成します。既製品に名入れをする場合は、ボールペンや電卓、卓上時計などの多くの定番品に施すことが可能です。
・包装やメッセージを添える
「オリジナルの記念品は作成のハードルが高い」「名入れはアピールが強すぎるので避けたい」といった場合は、包装に趣向をこらす、あるいはメッセージを添える方法で特別感を演出できます。
<オリジナリティのあるものを選ぶ際の注意点 >
オリジナルの記念品は、デザイナーへ依頼するコストや時間がかかるため、予算に注意が必要です。また、名入れの場合は、印刷位置がズレる可能性があります。場所を指定しても小さな誤差が生じてしまったり、細かい文字が潰れてしまったりする懸念があるので、しっかりと打合せしなくてはなりません。
オリジナルの周年記念品を製作するには?
では、オリジナルの周年記念品はどのように製作するのでしょうか。流れと、実際に製作を行った他社事例を紹介します。
オリジナル記念品製作の流れ
オリジナルの周年記念品は、名入れが可能な専門店やオンラインサイトなどで製作することができます。ゼロからオリジナル記念品を作成したい場合は、依頼する店舗に事前に相談します。デザインチェックやサンプルも必要になるので、商品の問い合わせや見積もりも依頼して慎重に選んでいきます。
店舗を選ぶ際のチェックポイントは次のとおりです。
・予算
名入れ・個別包装などのオプション料金について確認します。送料別の場合もあります。
・納期
名入れだけなら数週間ですむ場合もありますが、オリジナル記念品の場合は数カ月前の発注が必要です。ただし、商品によって納期が変わり、繁忙期の場合は通常以上に納期が長くなる可能性があります。
・サービス内容
個別包装・のし・持ち帰り用の紙袋などを希望する場合、それらに対応しているかどうか、最初の段階で確認しておきます。
・最小ロット数の確認
商品によって異なるので、個別に確認が必要です。
オリジナル記念品を製作した周年記念品の事例
3つの事例を紹介します。
事例1:自社の想いを伝えるオリジナル表紙のギフトカタログを作成
受け取り手が好きなものを選べるよう、ギフトカタログを記念品に選択しました。しかし、単にギフトカタログを贈るだけでは形式的になってしまうのではという懸念がありました。そこで、より気持ちが伝わるようにと、カタログギフトの表紙を従業員の写真や社長のメッセージで飾りました。
事例2:周年記念パーティーを盛り上げる特別デザインの記念品を用意
社内向け周年記念パーティーを観光地で開催することにしました。バスで観光地のホテルまで行き、旅行気分が味わえるイベントとしたのです。「旅のしおり」「小物入れ」「USB充電器」などの記念品すべてを周年記念用の特別デザインとし、特別感を目に見える形にしました。
事例3:年数と企業ロゴをプリントしたオリジナル菓子を作成
だれにでも親しまれているチョコレート菓子に、企業の周年数とロゴをプリントしたオリジナル菓子を作成しました。関係者の間で話題になり、イベントの盛り上がりにも貢献しました。
記念品を贈る際の「のし・添え状」のマナー
周年記念品では、のしや添え状は必要なのでしょうか。記念品を贈る際のマナーについて紹介します。
・のし
「何度あってもよいお祝い事」を意味する、ちょう結びののし紙を使用します。水引の上に「〇周年記念」と記載しますが、水引に文字が重ならないように注意しましょう。
のしのかけ方には、「内のし」「外のし」があります。両者に優劣はないとされるため、状況に応じて選ぶとよいでしょう。記念品を宅配便で送る場合や、のしの破損・汚れを避けたい場合は、内のしが向いています。お祝いであることがひと目でわかるようにしたい場合は、外のしが向いています。
・添え状
記念品を送付する場合は、「添え状」や「送り状」と呼ばれる手紙を同封するのがマナーです。周年記念品とともに、これまでの感謝を伝えることができます。
しかし、長々とした添え状で相手の時間を奪うのはマナー違反になりかねません。「周年記念品を感謝の気持ちとして贈る」といった要件を簡潔に伝えるのがベストです。自社の業績を誇る、商品の宣伝などの内容は避けたほうがよいでしょう。
周年記念品で、感謝の気持ちと特別感を演出しよう
企業の周年記念で記念品を贈ると、相手に感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。ただし、相手にとって役立つものを贈ることが前提です。記念品を選ぶ際は、相手の気持ちに寄り添うことが重要です。名入れやオリジナル記念品などのさまざまな選択肢がありますが、選び方で迷ったときは、贈る相手に「使ってもらえるか」「喜んでもらえるか」に立ち返るといいでしょう。
周年記念品には物品だけでなく、各自で使いみちを選べるギフト券もおすすめです。特に利用先が多く、オリジナルデザインが可能な「Visaギフト バニラ」ブランドの商品は、周年記念品としても活用しやすいでしょう。
プリペイドカードの「バニラVisaギフトカード」は、店舗とオンラインショップの両方で利用でき、利用先の多さに特徴があります。
一方、デジタルギフトの「Visa eギフト バニラ」は、オンラインショップで利用でき、メールで簡単に送ることができます。自社のロゴや商品をデザインして、カードに印刷して手渡しすることが可能なので、記念品にもぜひご利用ください。