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【事例あり】従業員満足度(ES) を向上させるには? 取り組むべき施策について

人材不足が社会問題ともなっているいま、在籍する社員数を守り、それぞれの高いパフォーマンスを引き出していくことは企業の優先課題です。社員が生き生きと働ける職場を提供することは、企業の未来にかかわる取り組みです。働きがいを感じる職場づくりの指標となるのが、従業員満足度です。

今回は従業員満足度向上の重要性やメリット、具体的な取り組み施策について解説します。


​​​​​​​従業員満足度の向上施策として「社員へのギフト」を検討する場合があります。
従業員がもらって嬉しいギフトの種類や導入事例、メリット・デメリット、注意点は以下のお役立ち資料でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

【お役立ち資料】
「感謝の気持ち」を伝えるためのギフトとは?従業員が貰ってうれしいギフトの選び方や注意点

目次[非表示]

  1. 1.従業員満足度(ES)とは
  2. 2.従業員満足度を向上させるメリット
  3. 3.従業員満足度の向上に必要な要素と取り組み
  4. 4.従業員満足度が高い企業事例
  5. 5.企業姿勢のあり方が従業員満足度を上げる

従業員満足度(ES)とは

従業員満足度とは、従業員が企業に対して感じている満足度の指標です。具体的には福利厚生、職場環境、働きがい、人間関係、マネジメント状況などが構成要素となります。

顧客満足(CS:Customer Satisfaction)に対して、ES(Employee Satisfactionの略)とも呼ばれます。

厚生労働省では従業員満足度を、社内の問題だけではなく、企業価値向上のための重要な指標としており、“「従業員と顧客満足度の両方を重視する」という経営方針を持つ企業は、「顧客満足度のみを重視する」という企業と比べ、売上高営業利益率、売上高ともに「増加傾向にある」”と示しています。

(参照)「魅力ある職場づくり」で生産性向上と人材確保 - 厚生労働省

企業の最大の資産は人的リソースであり、個々の社員の力がなければ企業経営は成り立ちません。自分の働く会社に満足している社員が多いほど、経営の安定化につながるといえるでしょう。

次の項では、従業員満足度向上の効果をさらに詳しく解説します。

従業員満足度を向上させるメリット

なぜ、企業は従業員満足度向上に注力すべきなのでしょうか。従業員満足度が向上すると企業にもたらされるメリットを解説します。

生産性の向上

職場に満足している社員は、働くことに対して喜びややりがいを見出しやすい状態にあり、これがモチベーションの維持につながります。

企業目標を「自分ごと」として認識できるようになり、自律性のある行動が導かれるため、業務上での課題の発見と解決を自らが実施します。帰属意識が強化されることで、「仕事をやらされている」のではなく、自発的に、企業を盛り立てていこう、経営に貢献したいという意識を持つことができます。

人材確保

良い職場であるほど、長く働きたいと考えるのは当然のことです。そのため従業員満足度の高い企業からは、人材が流出しにくいと考えられます。

従業員満足度の高い企業では、キャリアについての将来性が期待できます。従業員満足度の高さは求職者への大きなアピールポイントとなり、優秀な人材を獲得できる可能性があります。

顧客満足度の向上

従業員満足度は、顧客満足度にも良い影響を与えます。自社への高い信頼感から、顧客に対しても自社の商品・サービスを誇りと自信をもって提供できるようになるでしょう。

また、自発的に行動を起こせるため、商品・サービスに関して自主的に学習や分析をして、より顧客に合う商材を提供できるようになります。

こうした従業員の対応によって、顧客側の企業への信頼度も向上していきます。

社会的な企業イメージの向上

働き方改革を背景に、雇用者としての企業に向けられる視線が厳しくなるなか、従業員を大切にする企業は高い好感度が得られる傾向が見られます。

従業員満足度の向上により、企業のブランド価値の向上が期待されます。

従業員満足度の向上に必要な要素と取り組み

従業員満足度の向上に必要な要素と、具体的な取り組みについて紹介します。

企業文化への理解

従業員満足度を上げるためには、従業員側で自分が勤めている企業が何を目指しているのかを、十分に理解していることが大切です。企業の経営理念、将来のビジョンへの共感は、従業員満足度につながる大きな要素です。

企業文化に誇りが持てる企業であれば、企業目標への貢献感、働くことへの価値観や行動様式に関して従業員から納得を得やすくなります。

<主な取り組み>

企業文化への理解を深めるために企業が行う取り組みとしては、以下のようなものがあります。

●経営層からの呼びかけ

対話の場を頻繁に設ける、経営層と従業員がかかわりあう接点を提供します。

●十分な研修・教育機会の提供

個人のキャリアップを図るとともに、企業姿勢の学びの場を与えます。

●周年記念や創立記念などのイベント開催

企業への理解を深め、参加者全員で喜びを共有します。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

社員向けに周年記念事業を行う目的とは? 喜ばれる記念品やその進め方

  社員向けに周年記念事業を行う目的とは? 喜ばれる記念品やその進め方 企業の特別な記念日を祝う「周年記念事業」は、従業員の永年勤続や事業への貢献を表彰するいい機会です。従業員のモチベーション向上にもつながります。今回は、社員向けに周年記念事業を行う目的や、従業員にも家族にも喜ばれる記念品、周年記念事業の進め方などを紹介します。 もらって嬉しいVisaのギフト『Visa eギフト』『バニラVisaギフトカード』

●帰属意識を醸成させる

自社の社員であることの誇りや喜びを醸成します。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

帰属意識を高めるためには? 具体的な施策や成功事例について

  帰属意識を高めるためには? 具体的な施策や成功事例について 帰属意識とは、自分が企業などの組織に属しているという感覚のことです。従業員の企業への帰属意識が高まれば、企業に愛着を持ち積極的に仕事に取り組む、離職率が低下するなどいくつものメリットがあります。そのため、企業は帰属意識を向上させるような施策を行う必要があります。 もらって嬉しいVisaのギフト『Visa eギフト』『バニラVisaギフトカード』


仕事のやりがい

従業員が仕事にやりがいを持つことは、企業に所属することへの誇りと自信につながります。満足度を向上させるためには、仕事を通じての社会貢献、企業利益への貢献が感じられるとともに、個人的な業務上の充実感や達成感が得られている必要があります。

<主な取り組み>

従業員が仕事へのやりがいを持つために、企業側は以下の取り組みをしていくことが大切です。

●貢献感の醸成

企業に所属することにより、仕事を通じての社会貢献が感じられるよう、企業自体が社会的責任を表明し、各事業における社会的な意義を伝えていきます。

●中長期目標の策定

各段階で達成感を得られるよう、適切な目標設定を促します。目標設定によるやりがいへの効果を上げるためには、実現可能であることや、数値により視覚化できることが大切です。

●ジョブローテーションや社内公募の実施

適性を発見し、キャリア上の経験値を重ねるためにはジョブローテーションが有効です。また社内公募の実施は、潜在的な能力発掘の機会となります。

●決算賞与やインセンティブの用意

業務の遂行が目に見えるかたちで報われる賞与やインセンティブは、仕事へのやりがいを喚起します。
決算賞与やインセンティブについては以下の記事をご参照ください。

決算賞与の支給要件や平均額は? 支給する時期やメリットも紹介

【基礎知識】インセンティブとは?制度を導入するための設計方法と導入事例 

公正な処遇

労働対価が適正に感じられなければ、仕事へのやりがいは低下します。また満足度を継続させるためには、業務と休暇のバランスを図る必要があります。充実した福利厚生や透明性のある人事評価といった処遇が、不満要因を排除し、満足度向上を実現します。

<主な取り組み>

従業員が公正な扱いを受けていると感じられるためには、以下のような取り組みが有効です。

●評価システムの明確化

業務への評価基準を明確にし、わかりやすく提示します。昇給や昇格の基準を明示することで、不公平感を回避します。

●休暇取得の促進

従業員には休む権利があることを企業側がアナウンスして、日ごろから理解と認識の統一化を図り、適切な休暇取得を促します。

●多様な働き方への対応

個々の従業員の事情に寄り添えるよう、フレックスタイムや時短勤務、テレワークなどの多様な働き方へ柔軟に対応できる体制を整備します。

居心地の良さ

コミュニケーションに満ちた明るく健全な職場環境や、良好な人間関係は、従業員に居心地の良さを感じさせ、満足度を高めます。

<具体的な取り組み>

職場の居心地の良さを高める施策には、以下のような方法があります。

●福利厚生の整備

カフェスペース、オープンスペース、リラックススペースなどを設置して、従業員の疲労回復やストレス緩和、コミュニケーション創出の場を提供します。

企業が行う福利厚生については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

福利厚生にはどんな種類がある? 導入のメリットや事例も紹介

  福利厚生にはどんな種類がある? 導入のメリットや事例も紹介 福利厚生は、法定福利厚生と法定外福利厚生の2種類に分けられます。法定外福利厚生は、企業が独自に設定できるため、なかにはメディアで話題になる個性的なものもあります。魅力的な福利厚生は、従業員の定着率向上や企業のイメージアップにもつながります。では、どのような福利厚生の種類があるか、ユニークな事例も交えて紹介します。 もらって嬉しいVisaのギフト『Visa eギフト』『バニラVisaギフトカード』

●オフィス環境の整備

空調や換気設備の整備、人数に合わせたロッカールームやレストルームの最適化を行います。

●コミュニケーション創出の工夫

オフィスレイアウトの工夫やイベント開催により、コミュニケーションの闊達化を図ります。

適切なマネジメント

上司からの指示や差配といったマネジメント能力も、従業員満足度に大きな影響を与えます。フィードバックやフォローを適切に行い、孤立感をもたせないための配慮が求められます。

<具体的な取り組み>

●配属や配置の工夫
上司と部下の相性にも配慮しながら、従業員の配置を検討します。

●中長期的な目標をもたせる

自己評価についてのフォローを上司が責任をもって行います。

●1on1ミーティングの実施

気兼ねなく本音を吐露できる関係の構築と、環境が重要です。

従業員満足度が高い企業事例

オープンワーク株式会社が発表した、「社員が選ぶ『働きがいのある企業ランキング2022』」の結果から、5つの例を紹介します。

グーグル合同会社

当社で働くことにより実績が得られ、確実なキャリアアップにつながるという声が聞かれます。従業員自身がGoogleの採用基準の高さ、Googley(グーグル流)の精神を完全に理解していることで、企業への信頼が高い点も特徴です。

公平性、キャリアサポート、福利厚生に優れると評価されています。

中外製薬株式会社

研修と英語研修が充実しており、従業員のキャリアサポートに優れています。年齢・性別にかかわらず活躍できる企業文化も、満足度を高めている要因です。コンプライアンスへの意識が高く、経営トップからのメッセージが定期的に発信されることで、社内の共通意識が保たれています。

株式会社リクルート

しっかりとした研修制度が整備され、自身で成長を感じられるという声があがっています。業務においては、「圧倒的当事者意識」を求められるので、大きなやりがいが感じられます。また、部署ではなく人単位で仕事が集まるという点も、達成感や充足感を得られやすい要因と見られます。

株式会社セールスフォース・ドットコム

個人が成果を出すだけではなく、それが組織に還元される企業風土があるため、貢献感が得られます。従業員自らが自身のキャリア開発を計画し推し進めるという施策があり、それをマネージャーが後押しする体制が整備されています。

プルデンシャル生命保険株式会社

企業理念や行動指針であるコアバリューを、常に意識するような制度やイベントが実施されており、連帯感が醸成されます。従業員同士が互いに尊敬しあうことを推奨する風土が根づいているため、関係性が良好に保たれています。

報酬、評価はかなり明確に提示され、不満が出にくい土壌となっています。

企業姿勢のあり方が従業員満足度を上げる

社員に働きがいを与えるのは、企業としての大きな役割です。良い環境や文化の醸成なしには、従業員満足度を向上させられません。紹介したような従業員満足度の要素を踏まえ、自社なりの取り組みをしていくことが求められます。

社内表彰・インセンティブ、福利厚生を目的として社員にギフトを渡す場合、どこでも自由に使えるギフトカードであれば満足度がさらに高まります。「Visaギフト バニラ」は、多くのVisa加盟店で利用できるため、幅広い年代層に喜ばれます。

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